随筆(エッセイ)って

今はどうか知らないが、アメリカのgoogleで「エッセイ」と検索すると、1番目にポール・グレアムのサイト(http://www.paulgraham.com/)がヒットするそうだ。僕もこの人の文章が好きで、『ハッカーと画家』も何度か読んだ。

ブロガーって言葉は「ブログ」という形式が規定になっているのでよく分からないけど、随筆家(エッセイスト)というのは結構やりたいことに近い気がするな。作り物としての完成度とかより、受け手の人生への影響などを追い求めていくといった感じだろうか。

どんなゲームが好きかというと「世界や人生みたいなもの」だし、どんな映画が好きかと言えば「世界や人生みたいなもの」だ。マッドマックスのデスロードみたいな装いでも、世界や人生が描かれている。エッセイとして楽しんでいるといえるかもしれない。

歌の歌詞でもそういうのが好きだし、とにかく「会話や手紙じゃない」ものの上で考えや思いを記述した形式、そういうのが好きなのかもしれない。

でも結局、どの随筆でも、面白く感じるものはその人が面白いというか、示唆に富んだ感じなのは確かだ(エッセイストに兼業が多いのもそういうことかもしれない)。経験や身に付けているもの、着眼点や発想、信じているものや信じ方、そういうものが充実してる人が書くものは楽しい。

ちなみに、ポール・グレアムの文を読んでると、「理路整然と論旨を明るくキープしたまま書いていく」ということがどういうことかがよく分かる。また、学術論文のようにレゴブロック的にならないための作文がどういうことかも分かる。つまり、かなりちょうどいいということだろう。



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