生活

SF作家とか未来学者とかの書いたことばかり読んでる。政治家が嘘をつくとか痴漢犯罪が滅してないのに女性専用車両に文句言うやつがいたり、「西暦何年ごっこだろう?」と思っちゃうことばかりだ。最強につまらないので、1万年後のことを考えることになる。

だけど、僕が「そう言ってられる立場」なだけだ。ウソとか野蛮、超低レベル問題で心身の安全をおびやかされてる人が多数いるのは事実で、たまたま今自分は、そういう問題で死んだり立ち直れなくなったりする可能性が比較的ゼロに近い。

だから「もしも自分が今の立場でなかったら」と考えるべきだし、「今の立場」なんていうのは短期的にばしばし変わるものなので、ますます多数の色々な立場のことを考えるべきなんだけど、「どうやってそれをやるか」という能力が、全然自分にはない。

ある社会が歴史から学ばずに、200年前と同じような問題や、どこかでは既にクリアできてる問題でもがいているのを見て、「あ、これは…」と思ってしまう。すぐ1万年後に気持ちが行ってしまう。同じ日本で同じ「超低レベル問題」について知った人でも、それぞれ異なるリアクションがあると思う。「知らない・リアクションしない」というのもあるだろう。色んな人間が色んな反応をしているのが自然だと思うけど、自分の挙動に対して「これでいいのかな」とは、いつも思う。

カナダの2015年だったかの内閣は、半数が女性で、先住民族出身者や障がい者も含まれている。「進んでる・遅れてる」ではなくて、「それをやってみる社会」「それをやってみた社会」というのは良いなと思う。超低レベル問題が超低レベルなのは、「またそれをやっている」からだ。なんとか朝ペルシャ、東インド会社、江戸幕府、それらを知っている人が多ければ回避できたんじゃないかな…と思うことばかりだ。

だからこそ、強烈に、こういったことで死や大ダメージが起こるのを普通だと思いたくない。「人間社会なんていつの時代もそんなものだ」と、僕が当事者なら納得できない。亡くなった人の死を無駄にしませんと即時言いきれない状況が、すごく暗いです。



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